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整備業の日々の内容と出来事を独自の視点での独り言を紹介します。
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 平成14年式トヨタ・ヴィッツ(型式UA-SCP13、エンジン型式2SZ-FE、)フロント事故修理後、車両の移動やLLCのエア抜きなどでエンジンを始動したままにしていたら、エアコンが効かないのに気付いたという。
 話を聞くと、オートエアコン・スイッチはオンのままで・リブドベルトは装着済み、エアコンガス圧はまだ確認していないということだった。
 点検すると、エアコン・コンプレッサー樹脂プーリーが空回りしているとのこと。
 この車両は、平成14年12月のマイナーチェンジ以降、外部制御式連続可変容量コンプレッサー(通称DLコンプレッサー)が採用されていて、従来のマグネットクラッチが廃止されており、常にコンプレッサーはベルトにより駆動されている。
エアコンガスが無い状態でコンプレッサーが回転するため、オイルが回らずコンプレッサーがロックしたものと考えられます。
 点検の結果は、エアコン・コンプレッサー樹脂プーリーが空回りしたのは、コンプレッサーロック時のベルト保護のためにリミッター機構が作動したため 、結果的に樹脂DLプーリーがねじ切れたものでした。
 また、エアコン・スイッチをOFFにしていても、常にコンプレッサーが駆動されることから、エアコン・ガスが入っていない状態でエンジンを始動すると、同様の不具合が発生することが考えられ、ガス漏れをしている車両についても注意する必要があります。
 参考までに樹脂DLプーリーのみの部品はなく、修理はコンプレッサASSY (プーリ付) 交換となり金額が掛かりますので 、エアコン・ガスなしでエンジン始動をしないよう注意して下さい。

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